ペットも水虫になるって本当?

人間でも悩まされている人が多い水虫、犬や猫などのペットも水虫になるのです。
初期段階ではかゆみの症状もないので変わった様子がみられず、皮膚が毛におおわれているため、飼い主でもなかなか気がつけないこともあります。
ペットが体の同じ場所をしつこく舐めたり、かゆがる仕草をするときは水虫による皮膚病も原因の一つに考えられるのです。

犬や猫の水虫はカビの一種である真菌の皮膚糸状菌に感染したことで発症する皮膚病で、皮膚糸状菌症と呼ばれます。
人の水虫の原因として知られる白癬菌も、皮膚糸状菌に含まれてるのです。

水虫の原因菌は、いたるところに存在しています。
ペットの水虫の原因になる菌は主に3つでイヌ小胞子菌と毛瘡白癬菌、そして石膏小胞子菌です。
最も多いイヌ小胞子菌は、菌をもつ犬や猫同士の接触からも感染します。
石膏小胞子菌は土の中に多く生息しているため、爪で土を掘ることを好む犬は、高確率で感染しやすいのです。
ペットの水虫は皮膚糸状菌が皮膚に広がった状態で、目の周りや耳など皮膚がやわらかい部分に赤く腫れる皮膚炎がみられたり、毛がまだらに抜けたり、円形に毛が抜けて皮膚がカサカサになり、フケが大量に出たり、かさぶたができることもあります。
猫の場合には長毛種の猫のほうが毛が細く密集しているので、菌が好む湿度が保たれため、短毛種の猫よりも発症率が高いともいわれるのです。

ペットの水虫は基本的に免疫力が正常であれば、菌に感染しても自然治癒力で2カ月程度で完治するともいわれますが、何らかの原因で免疫力が低下していると発症して重症化してしまうこともあります。
免疫力が低下する原因は、加齢による体力の衰えや飼育環境によるストレスも考えられます。

水虫菌は皮膚に付着して、皮膚内部に入り込み感染します。
最近は猫だけでなく、犬も室内で飼う家庭が増えています。
はがれた皮膚や菌が付着した毛が家の床に落ちていると発症する危険があります。
そして水虫をうつすのは、ペットだけではありません。
飼い主が感染していると、ペットに水虫をうつしてしまうのです。

スキンシップを通じて感染することも

水虫は人からペットへ、そしてペットから人にも高確率で感染する人獣共通感染症、飼い主とペットのどちらかが菌をもっていても、感染してしまうのです。
飼い主が菌をもっているときには、ペットにうつさないように注意が必要です。

そしてペットの水虫は、犬や猫だけではありません。
ウサギやハムスターなどの小動物も水虫になるのです。
ペットの耳や顔、足先や尻尾、おなかのあたりに円形の脱毛があると水虫の可能性が高いのです。
小さくてかわいいペットは、子どもや女性がスキンシップに頬や首など皮膚のやわらかい部分にふれると、顔が水虫に感染してしまうこともあります。

人間の場合も免疫力が低下していると、感染しやすくなります。
頭部が感染するとペットと同じように大量のフケや、頭皮がダメージをうけて毛が抜けてしまうこともあります。
怖い感染症、水虫を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか。

感染が怖いからとペットとのコミュニケーションを、ないがしろにするのはかわいそう。
ペットがストレスを感じると免疫力の低下につながり、発症のリスクも高めてしまいます。
毎日スキンシップをとって、ブラッシングや顔などの皮膚や毛の状態をチェックしていれば、感染していても早い段階で気がつけます。

そして忘れてはいけないのが、ペットとスキンシップをとって遊んだ後はよく手を洗いましょう。
それだけでも、感染のリスクが大きく減らせます。
水虫の原因菌は皮膚に付着してもすぐに感染することはなく、皮膚に入り込むには約24時間かかるといわれます。
皮膚に菌がついていても、24時間以内にお風呂やシャワーに入れば洗い流せます。
しっかりと予防しておけば、感染することはないのです。

しかし散歩などで外に出かけたペットが、菌を持ち帰る可能性もあるのです。
感染を防ぐには家の中に落ちてる菌が付着した毛や皮膚、フケをしっかり掃除することがポイントです。
ケージやベッドクッションや衣類も清潔を保っておきましょう。
万が一、水虫を発症した場合には、専門の医師を受診して飼い主とペットの両方が治療することが大切です。

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